はじめに
AIモデルを利用して生成した画像は、商用利用が可能とされる場合でも、その元となるモデルのライセンス内容や、生成物の取り扱い方針によって制限を受けることがあります。
本記事では、Stable Diffusion派生モデル「Animagine XL 4.0」に適用されている
CreativeML Open RAIL++-M Licenseの内容と、当サイトにおける出力物の著作権と利用制限方針について詳しく解説します。
▶ CreativeML Open RAIL++-M Licenseとは?
正式名称:CreativeML Open RAIL++-M License
対象:AIモデルの重みファイル(.safetensors など)
モデル例:Animagine XL 4.0、SDXLカスタムモデルなど
このライセンスは、AIモデルを自由に使えるようにしながらも、悪用を防ぐために禁止用途を明示したものです。
▶ 商用利用は可能?
はい、RAIL++-Mでは商用利用が明確に許可されています。たとえば:
- 商品や広告に出力画像を使用
- 有料の電子書籍・グッズなどに活用
- クライアントワークへの導入
いずれも、ライセンス条項に反しなければ合法です。
▶ 禁止されている用途(ライセンス本体に記載)
以下はRAIL++-Mライセンスによって明示的に禁止されています:
カテゴリ | 禁止内容の例 |
---|---|
差別・ヘイト | 人種・性別・宗教差別の助長 |
虚偽情報 | フェイクニュースや詐欺的ディープフェイク |
暴力的表現 | テロリズムや残虐行為の賛美 |
違法利用 | 違法ポルノ・個人情報の無断利用など |
▶ 出力物の著作権とライセンス:RAIL++-Mの範囲を超える制限
RAIL++-M自体は「出力物の商用利用を制限しない(著作権は利用者に帰属)」と明記されています。
しかし、出力者自身がその著作権を行使して、追加の制限を設けることは合法です。
🔐 当サイトの方針(重要)
当サイトで配布・公開しているAI生成画像(背景素材など)は、以下の理由により二次配布・データセットへの利用を禁止しています。
🔸 理由1:出力物にはレタッチ・構図調整が含まれており、純粋なAnimagineの出力ではない
生成前後に、色調補正・構図の調整・微細なレタッチを行っているため、元モデル「Animagine XL 4.0」の標準的な出力と大きく異なります。
そのため、当サイトの画像を無断で再利用して学習用データセット等に含めると:
- Animagine本体に過度な期待を生み出す
- 利用者がモデル本来の性能を誤解し、評判・評価を誤って広める
といった風評的リスクを避けるため、著作権者の立場から利用制限を行っています。
🔸 理由2:出所不明な再配布は、AIイラスト全体への信頼を損なう恐れがある
再配布された画像が無加工のまま第三者によって利用されると:
- 出典が不明瞭になり、著作権者が特定されにくくなる
- 「AI画像は出どころが曖昧」「無断転載されやすい」といったマイナスイメージにつながる
そのため、出力物の信頼性と制作者の信用を守るためにも二次配布は禁止しています。
🚫 禁止される具体的な行為(当サイト独自の制限)
- 出力画像をそのまま再配布(無料・有料を問わず)
- 画像を含んだ学習用データセットへの収録
- サイト外への転載(例:SNSへの背景素材の無断アップ)
※著作権者(当サイト運営者)が許諾した場合を除く
▶ モデルの再配布・改変時にはライセンスの継承が必要
RAIL++-Mのライセンスでは、モデルそのものの再配布・改変(例:Mergeモデル)を行う際は、同じライセンスで再公開することが義務付けられています。
条件 | 内容 |
---|---|
再配布 | RAIL++-Mライセンスを継承すること |
改変(LoRAやMerge) | RAIL++-Mに準拠した形で再公開 |
出力物 | 商用利用可だが、著作権者が追加制限を課すことは合法 |
▶ まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
モデルのライセンス | CreativeML Open RAIL++-M(商用利用可) |
出力物の扱い | 著作権は利用者に帰属 |
出力物の再利用 | 本サイトでは二次配布・データセット利用を禁止(著作権行使) |
理由 | モデル誤認防止・出所の明確化・AIイラスト界全体の信頼保護 |
モデル再配布時 | RAIL++-Mを必ず継承すること |
🔖 関連リンク
🛡 ご利用にあたって
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